ヨーロッパ近代の扉をこじ開ける「人柱」となった兵士たちの文化史

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関連ワード
ドイツ傭兵の文化史
タイトル
サブタイトル
中世末期のサブカルチャー/非国家組織の生態誌
著者・編者・訳者
ラインハウト・バウマン著
 
菊池良生訳
発行年月日
2002年 10月 25日
定価
3,960円
ISBN
ISBN4-7948-0576-4 
判型
A5判
頁数
380ページ

著者・編者・訳者紹介

ラインハルト・バウマン(Reinhard Baumann)
1948年、ミュンヘン生まれ。ミュンヘン大学でドイツ学、歴史学、政治学を学ぶ。1977年、同大で博士号を取得。1979年より、ベルトルト・ブレヒト・ギムナジウム(高等学校)で歴史、社会、ドイツ語を教える。『16世紀の傭兵たちの生態』(1978年)、『カスパー・ヴィンツェラー伝?騎士にして傭兵にして外交官』(1987)、『ゲオルク・フォン・フルンツベルク伝?ランツクネヒトの父』(1991)、等の主要著作の他に歴史テーマについて多くの雑誌等に寄稿

内 容

 ヨーロッパ中世後期(15世紀末)から30年戦争に至るまでの約200年間、ドイツ国内のみならずヨーロッパ全土で戦った非正規軍、ドイツ傭兵部隊=ランツクネヒトの生態誌を通して、暗黒の封建世界から近代ヨーロッパへのパラダイム変換期の本質が浮かび上がる。
 ヨーロッパ中世後期(15世紀末)から30年戦争に至るまでの約200年間、ドイツ国内のみならずヨーロッパ全土で戦った非正規軍、ドイツ傭兵部隊=ランツクネヒトの生態誌を通して、暗黒の封建世界から近代ヨーロッパへのパラダイム変換期の本質が浮かび上がる。
 「兵士になるしかないあぶれ者」であり、あくまで「食うため・生きるため」に傭兵となった彼らは上からの一方的な統制を極端に嫌い、何よりも「個我」を優先させる。と同時に、結束して雇い主である王侯たちに立ち向かう共同決定権をも確立してゆく。これがランツクネヒトのアイデンティティであった。彼らの戦いは結果的にはヨーロッパ王侯の君主権を強化し、図らずして自分たちには全く無縁であったはずの国家への忠誠心をヨーロッパに植えつけ、近代への扉をこじ開けることになる。
 従来の軍事史では掬い取ることができない現象をとらえ、ヨーロッパ近代の由来を解明する刺激に満ちた文化史。

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