政治の世界に一人ひとりの女性はどう深く結びついているのか

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タイトル
女性と政治
著者・編者・訳者
中野 実責任編集
 
御巫由美子著
発行年月日
1999年 10月
定価
2,700円
ISBN
ISBN4-7948-0466-0 
判型
四六判並製
頁数
220ページ

著者・編者・訳者紹介

著者-御巫由美子/1962年生まれ。プリストン大学大学院を経て、現在、国際基督教大学社会科学科準教授。政治学博士(Ph.D)。 著書に、Japan's Trade Policy、主要論文に「雇用機会均等法制定プロセスの国際比較」など。

内 容

 1985年に男女雇用機会均等法が制定されて以来、14年の間に「総合職新設」「初の女性パイロット誕生」「女性のタクシー・バスドライバー出現」などと、女性たちの活躍は、さまざまな分野で注目されてきた。最近では、統一地方選挙で女性候補が躍進するなど、平成不況の中にあっても、女性たちの勢いは衰えを見せない。21世紀の到来は、「女の時代」の始まりを意味しているかのようだ。
 しかし、政治に目を向けると、地方レベルで女性政治家の数は増えたとはいえ、女性はまだまだ少数派で、いまだに政治は、圧倒的に男性優位の世界だ。そしてそれゆえに、「政治と女性は無縁だ」と思ってしまっている人達も、多くいるのではないだろうか。
 本書は、たとえ実際の政治が男性中心に動いていても、政治と女性は無縁などころか、互いに深くかかわっているということを、理論とケースを用いて説明することを目的としている。中心となる課題は、「なぜ政策決定者に女性が少ないのか」「女性の少ない政治課程によって作られる政策が、どのようなもので、どう作られ、どう女性に影響するのか」の二つである。
 本書は、次のように構成されている。まず、第一章では、女性と政治の関わりを理解するのに必要となる「ジェンダー」という概念を中心として、本書で使用するアプローチの説明をする。第二章では、西欧と日本における女性と政治の歴史を鳥瞰することで、女性が、政治の世界から排除されてきた背景を探る。第三章では、政策決定の場に女性が少ないことの原因を、理論を中心として検討する。第四章では、ケーススタディとして、男女雇用機会均等法をとりあげ、女性に大きく影響する政策が、どのようにつくられているのか具体的に検討する。そして最後の章で、女性に身近な問題として少子化問題をとりあげ、効果的な対応策がなぜできないのかという問題を考える。
 本書を読まれる方が、ひとりひとりの女性と政治の世界が深くつながっていることを少しでも感じることができるならば、筆者にとって大きな幸せである。 (みかなぎ・ゆみこ)

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