初邦訳から1世紀、作家生誕から200年余。第一線の研究者たちが受容史と作品読解の新視角によって提示する「最新のサンド像」!

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タイトル
200年目のジョルジュ・サンド
サブタイトル
解釈の最先端と受容史
著者・編者・訳者
日本ジョルジュ・サンド学会
 
執筆者(50音順)/稲田啓子・宇多直久・太田敦子・小倉和子・河合貞子・坂本千代・?岡尚子・新實五穂・西尾治子・平井知香子・村田京子・渡辺響子
発行年月日
2012年 5月 23日
定価
3,240円
ISBN
ISBN978-4-7948-0898-1 
判型
A5判並製
頁数
288ページ

著者・編者・訳者紹介

編者-日本ジョルジュ・サンド学会-
2000年発足(発足時の会名は日本ジョルジュ・サンド研究会)。
大学教員、学生など会員十数名。
2004年、サンド生誕200周年記念国際シンポジウムを開催、その集成論集『ジョルジュ・サンドの20・21世紀への遺産』(仏語)を発行。
他に会員の共著として『ジョルジュ・サンドの世界』(2003)がある。

内 容

 ジョルジュ・サンドについて、現代の日本人は何を知っているだろうか。音楽家ショパンの恋人、男装の麗人、19世紀のフェミニスト…。波乱に満ちたその長い生涯の間に生み出された作品は膨大な数にのぼり、いまだ邦訳されていないものも多い。だが大正から昭和にかけては、限られた作品数ではあるがサンド作品は広く読まれていた。とりわけ有名な田園小説『愛の妖精』や『魔の沼』は何度も訳され、版を重ねてきた。そして最近では作家の生誕200周年にあたる2004年を機に、最大の傑作とも言われる『歌姫コンシュエロ』をはじめ初訳・新訳が続々と出版され、研究書や論文も活発に発表されるなど、わが国におけるサンド再評価の機運は上昇してきている。加えて、今年はサンドの最初の邦訳(渡邊千冬(ちふゆ)訳『魔ヶ沼』1912)からちょうど100年という節目にあたる。そこで私たちはこの機会に、過去の豊かな研究成果をふまえつつ独自の花を咲かせている日本のサンド研究の最先端を紹介するとともに、100年に及ぶ受容の歴史を俯瞰し、「サンドを読むことの現代性」を提示したいと考えた。本書を通じて、サンド作品の面白さ・奥深さを一人でも多くの方に知っていただくとともに、作品の背景をなす近代フランスの光と影を吟味することで日本社会再考のヒントをも探ることができればと思う。本書は「解釈の新しい視座」と「受容の歴史 ジョルジュ・サンドと日本」と題する二つのセクションから構成されている。第一のセクションはさらにジェンダー、芸術、自然という三つのテーマに分かれ、サンドの作品世界を多角的に掘り下げる。翻訳史・研究史・伝記刊行史などを整理した第二のセクションでは、作品と作家の日本における受容の変遷が俯瞰できるようにした。また巻末には邦訳作品解説や年表を付し、資料性の充実にも努めた。仏文研究者はもちろん、サンド研究を志す方々、文学を愛する一般読者の方々にも有益な一冊となることを願っている。
(編者 日本ジョルジュ・サンド学会)

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