1月 24 2013
パウロ・コエーリョ最新インタビュー!
ご高評をいただいております、ブラジルが生んだ世界的作家のインタビュー本、
『パウロ・コエーリョ 巡礼者の告白』。
訳者の八重樫克彦・由貴子ご夫妻が教えてくださったところによると、
つい先ごろ、本書の著者フアン・アリアス氏が、
最新のコエーリョ・インタビューを発表したそうです。
(「エル・パイス」紙、フアン・アリアスのブログ「ブラジルの風」1/21付)
(ちなみに八重樫ご夫妻は、アリアス氏とも、
その奥様ホゼアーナさんとも親交が深く、
このニュースはホゼアーナさんからご夫妻にもたらされたそうです!)
インタビューのなかでコエーリョ氏は、
現在の世界が抱えるさまざまな危機について語りながら、
『巡礼者の告白』をたびたび引き合いに出していた由。
八重樫ご夫妻からの情報をもとに、
コエーリョ氏の談話の主旨をいくつかご紹介します。
●自分は、精神病院や麻薬、軍事政権下で受けた拷問といった
暗い過去の経験から、“希望”を持つことの大切さを学んだ。
しかし、大事なのは希望を持つだけでなく、
現状を打開する努力を惜しまず、変革に参加することだ。
● 自分の作品が世界中の人々の心をつかんだのは、
自身の“内なる子”に向けて書いたことが、
他の人々に宿る“内なる子”にも響いたからだった。
大人は深刻なテーマについて議論することができるが、
世の中を希望を持ってながめ、発見しつづけ、
つねに斬新な解決策を見出すのは子どもたちだ。
…さすがいいこと言うなあ。これを含蓄というのですね。
『巡礼者の告白』は、コエーリョ氏が原稿にまったく手を加えず、
インタビュアーのアリアス氏にいっさいを委ねたものです。
作家のアリアス氏に寄せるなみなみならぬ信頼がうかがえます。
そして、 「世界」について言葉をもとめられたとき、
作家はいまでもこの『巡礼者の告白』を参照する――
本書が彼にとって、とても重要な意味をもっていることがわかります。
ところでアリアス氏のブログ、スペイン語がまったくわからなくても、
図や写真を見るだけでも雰囲気がわかって楽しいです!
「世界のベストセラー トップ10」、おもしろい!
1位が聖書、2位が『毛沢東語録』。ううむ、なるほど。
そしてコエーリョの傑作『アルケミスト』が5位に!
下のほうには、元ブラジル大統領ルラが
コエーリョの最新作『Aleph』(2011)を読む姿も…