優しさの裏に弱きを、そして物知りのせいで弱腰を抱え込んだ高学歴男性諸君に贈る!

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タイトル
高学歴男性におくる弱腰矯正読本
サブタイトル
男の解放と変成意識
著者・編者・訳者
須原一秀著
発行年月日
2000年 1月 31日
定価
1,836円
ISBN
ISBN4-7948-0473-3 
判型
四六判上製
頁数
200ページ

著者・編者・訳者紹介

著者-須原一秀(すはら・かずひで)/1940年生まれ。立命館大学・龍谷大学講師。理論学・科学哲学専攻、著書に『超越錯覚──人はなぜ斜にかまえるか』(新評論)他、訳書にA.C.マイクロス『虚偽論入門』(昭和堂)他。

内 容

 本書は、私の講義を受講している学生と、私との間の行き違いのせいで出来上がったものである。
 つまり、期末のレポート課題に対して、一部の受講生が、何かを勘違いして自分自身の変な体験例を報告し始めたのである。
 そのような体験例は、それ自体面白いということもあって、次年度からは積極的に集めたのであるが、そうこうする内に、どんどんと事態は予想もしない方向へと展開し、結局、初期のものとは別種の体験例の収集にまで走ってしまったわけである。
 例えば幼少期に、何げなく麻薬的催眠的意識状態に陥って、危険性を充分に知りつつ、カミソリを口内に入れてかき回したり、あるいは不潔なピンポン玉を飲み込もうとしたり、結局はいろいろであったのだが、いずれにしても最初は取り留めのないものだった。
 ところが、やがて、大量に事例を調べているうちに、それらの共通構造が見えて来たのである。
 そして、誰も何程かは持つ「優しさ」や「強さ」、あるいは「価値」や「意味」、さらには「宗教」や「芸術」などに、深刻な形で関連している事も見えて来たのである。
 その上に、それらはまた、「自己破壊的危険性」とも、「右翼的魔性」とも関連しているのである。
 この段階に至って、それらが現代人の生き方の問題と直結していることに気づき始め、私自身も変わって行ったわけである。
 すなわち、学校教育や大量の情報のせいで、いつの間にか背負い込んでしまっていた「心理的距離設定」と裏腹の「変な優しさ」、「訳知り顔」と裏腹の「弱腰」、「知的逡巡」の副作用で腑抜けになった「生活感」や「感情」、などの正体が見えてきたのである。
 要するに、情報過多の現代社会が作り出す雑然たる雰囲気と、科学一般の持つ圧倒的迫力が相乗効果となって、自動的に発生する気分の奴隷となっていたわけである。
 その奴隷を解放する鍵は、差し当たりは、本書で問題とする「麻薬的・催眠的変性意識」以外に、他には無いと思えるのだが……

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